「月利30%」「勝率95%」「完全放置で自動で稼ぐ」。
SNSやLINEで流れてくる、この手の宣伝文句。
全部ウソだ。例外はない。
この記事では、FX情報商材・自動売買EA・シグナル配信の詐欺の構造と、
踏んではいけない典型的な地雷パターンを全部書く。
既に買ってしまった人にも、これから買いそうな人にも、読んでほしい。
FX情報商材。正体は「勝ってない人間」の本。
情報商材とは、要するにPDFや動画で売られている「勝てる手法」の教材だ。
価格は10万〜50万円。内容はと言うと、ググれば出てくるテクニカル分析の寄せ集めでしかないことが多い。
そもそも本当に勝てる手法があるなら、売る理由がない。
自分で回して億を稼げばいい。なぜ他人に教える必要がある?
答えは一つ。手法そのものに価値がないから、情報を売ることで稼ぐしかないんだ。
勝てる手法を売る矛盾を、1秒考えればわかる。
本当に勝てるなら、売らずに自分で運用する。
情報商材に共通する特徴
- 具体的な資産推移が載っていない。載っているのは「最大ドローダウン」ではなく「最高利益」だけ。
- 返金保証がある。ただし「条件付き」で、実質返金不可能な条項が埋め込まれている。
- 販売者の過去の実績が不明瞭。「元機関投資家」「プロップトレーダー」と自称するが、在籍証明は一切出せない。
- 購入者の声が似通っている。ステマか、自社スタッフによる創作レビュー。
- 「限定100名」「残り3枠」などの煽り。実際は無限に売られ続けている。
自動売買EA。バックテストは捏造できる。
EA(Expert Advisor)とは、MT4/MT5上で動く自動売買プログラムのことだ。
「24時間勝手に稼ぐ」「寝てる間に口座が増える」と宣伝される。
多くのEAには、過去のチャートで検証したバックテスト結果が付いてくる。
「過去10年で資産100倍」みたいな右肩上がりの綺麗なグラフだ。
このグラフ、いくらでも捏造できる。
バックテストが信用できない理由
カーブフィッティング(過剰最適化):過去のチャートにだけ完璧にハマるパラメータを後から見つけただけ。
未来のチャートでは全く通用しない。
ナンピン・マーチンゲール型:含み損を抱えたら倍々で買い増すロジック。短期的には高勝率に見えるが、一度の逆行で全資金を溶かす。
デモ環境と実環境の差:スプレッドの拡大、スリッページ、約定拒否。実際に動かすと成績がガタ落ちする。
「勝率95%」と書かれたEAを30万で買った。
最初の1ヶ月は本当に少しずつ増えた。2ヶ月目、大きな指標発表で一気に全損した。
後で調べたら、典型的なナンピンEAだった。「95%勝つけど、1回の負けで全部持っていく」タイプだ。
EAの成績は「最大ドローダウン」で見ろ。
そして「1回の最大損失」を確認しろ。
これを開示していないEAは、100%ゴミだ。
シグナル配信。後出しジャンケン。
「今から買い」「今から売り」とLINEやDiscordでポジションを教えてくれるサービスだ。
月額2万〜5万が相場。「プロのトレーダーが指示を出す」と謳っている。
典型的な手口は両建て配信だ。
配信者は、Aグループには「買い」、Bグループには「売り」を同時に送る。
どちらかは必ず勝つ。勝ったグループには「ほら当たった、継続課金を」と言い、
負けたグループには「損切りして次行こう」と誤魔化す。配信者は労せず課金料を回収する。
もう一つの手口は実績の切り取り。
過去のシグナルを勝ったものだけTwitterに貼る。
負けたシグナルは無かったことにして、ログからも消す。
全商材・全EAに共通する詐欺サイン10選。
これが出てきた瞬間、全部ブラウザを閉じろ。考える必要はない。
- 「月利◯◯%保証」と書いてある。保証できる投資商品はこの世に存在しない。断言する。
- 「完全放置で稼げる」。投資の基本を知っていれば絶対に書けないフレーズ。
- 札束の写真、高級車の写真、タワマンの写真が商材LPに載っている。真面目な投資助言業者はこんなLPを作らない。
- 販売者の金融商品取引業登録番号が書かれていない。助言を売るなら登録必須。登録なしは違法。
- 「限定◯名」「残り◯枠」のカウントダウン煽り。売り急ぐ商材は信用しない。
- LINEで無料セミナーに誘導してくる。無料セミナーは高額商材のクロージング装置だ。
- 実績画面のスクショが「含み益」のみ。確定利益(トレード履歴)の開示がない。
- バックテスト結果が右肩上がりで完璧すぎる。現実はそんなに綺麗にならない。
- 販売者が「元◯◯」と自称するが、所属証明や実名がない。ほぼ100%自称。
- SNSで「稼いでる若者」が宣伝している。アフィリエイト報酬目的。本人は使っていない。
10個のうち、1つでも当てはまったらアウト。
全部当てはまる商材が、世の中の9割だ。
そもそも無登録で売ってる時点で違法。
日本では「投資助言業」を営むには、金融商品取引法に基づく登録が必要だ。
登録番号は「関東財務局長(金商)第XXXX号」のような形で表示される義務がある。
ところが、情報商材販売者・EA販売者・シグナル配信者のほぼ全員が未登録。
「教材を売っているだけ」「ツールを売っているだけ」と言い訳するが、
「買い・売り」の具体的な推奨を含めば、それは投資助言業に該当する。
つまり、お前が金を払っている相手は、違法業者である可能性が極めて高い。
トラブルが起きても、金融庁は守ってくれない。
消費者センターに駆け込んでも「個人間取引は対応困難」と言われる。
最初から詐欺られる前提の取引だ。
もう買ってしまったお前へ。
過去は変えられない。でも、これ以上の損失は止められる。
まずは即座に利用を停止しろ。EAは全部停止。シグナル配信は解約。情報商材は封印。
EAを停止する
MT4/MT5を開いて全自動売買をOFF。ポジションが残っていれば手動で決済。
定期課金を解約する
クレジットカードの明細を確認。月額課金のサブスクをすべてキャンセル。
消費生活センターに相談
188(いやや)に電話。情報商材トラブルは全国の消費生活センターで相談できる。
クーリングオフ・返金交渉
購入から8日以内ならクーリングオフ可能。特商法表記に不備があれば無期限で無効を主張できる場合もある。
「取り返そう」と思って、別のEAや商材に手を出すのが一番やってはいけないパターンだ。
詐欺師は「詐欺られた人間リスト」を共有している。
一度払った人間は、次のターゲットにされる。
勝ちたいんじゃなく、増やしたいだけだろう?
お前が本当に求めているのは「勝ち続けること」じゃなくて「お金を増やすこと」のはずだ。
それなら、勝ち負けに賭ける必要はない。
つみたてNISAでS&P500を買う。月3万を20年。手数料はほぼゼロ。
過去実績ベースで元本720万 → 1500万程度になる計算だ。
誰かに30万払って商材を買う代わりに、その30万を投資信託に入れる方が100倍マシ。
比較:FX商材 vs つみたてNISA
| 項目 | FX情報商材・EA | つみたてNISA |
|---|---|---|
| 初期費用 | 10〜50万円(商材代) | 0円 |
| 月コスト | スプレッド・サブスク料 | 信託報酬0.1%前後 |
| 20年後の期待値 | ±0〜マイナス(平均) | 年利5〜7% |
| 税制優遇 | なし | 運用益非課税 |
| 労力 | 毎日チャート監視 | 完全放置 |
| 詐欺リスク | 高い | なし(国の制度) |
「完全放置で稼ぐ」の本物は、つみたてNISAだ。
EAじゃない。
FX商材を売ってる連中は、全員敵だ。
勝てる手法は売られない。売られた時点で価値はない。
月利保証、完全放置、勝率95%。全部ウソ。
今すぐ全部の課金を止めて、つみたてNISAに金を入れろ。
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